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2014年9月22日 (月)

老いの現実

 帰郷後、実家の近くに家を探すまでの1ヵ月半ほどを実家に厄介になった。 この間に母の老いの現実の姿や、高齢者の生活の実態が垣間見えた気がして色々考えさせられる日々である。

 母はこれと言った趣味も無く、人生を楽しんでいる人では無いが、特別なことはせずとも、せめて共にラジオを聞き、草花を愛で、野鳥の声に耳を傾け、月を眺める、そんな何でも無い様な日常の中にささやかな喜びを見つけて共有し合おうと考えていた。 しかし、それは甘い考えでした。 

 白内障で視力の衰えた目は、不快感と物を見るのが困難な様で、汚い物も見えない代わりに美しい物も見えにくい。 耳元で大声で話さなくてはしっかり聴き取れない耳には、優しい小鳥の囀りは届く筈もなく、ラジオも音としての認識はあっても言葉としての認識はしにくい。 それ以前に関心がなさそうである。 また衰えた肉体は体中のあちこちに痛みを訴え、特に足のふらつきや足腰の傷みが辛いらしく、絶えず顔をゆがめて 「あいたー、あいたー」 と嘆いている。
 そんな母の苦痛に歪んだ表情を見ていると切ないものを覚える。 何とか少しでも穏やかな表情にしてあげたいと思っても、当の本人が何にも興味を示さない。 本人の意識が一番大事なのだが……。 

 母の姿は数十年後の自分の姿である。 人はなかなか目先のことしか考えられないのが常であるが、将来の老いを見つめつつ、今何をして、どう生くべきか、考える日々である。

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コメント

母を見ながら自分の老いも感じてくるのかも知れません。

私達は今のうちから自分が老いた時の事も考えながら行動しないといけないかも知れませんね。 色々なことに興味を持って、社会との繋がりを保つことも重要になるかも知れません。

島桜様も久しぶるの故郷でまた色々なことにトライして下さいね

omoromachiさん
すっかり、老人目線で物を見て考える様になりました。
今の年齢、今の自身の目線では丁度良いとか、便利と思えることも、
高齢者目線で考えると一寸不便かも、使いにくいかもとか思えたり…。
良い勉強になります。
いろいろ計画していたこともまだ何も出来ていません。
計画変更も考えなくては……。

さっそく現実の部分から切り込んできましたね。(笑)

おかえりなさい、ブログ再開楽しみにしていました。
幸いうちの母はまだ達者なので、そろそろ真剣に考えなきゃとは思いつつ、
正直言ってまだどこか他人事だなぁという考えの方が大きいです。
でも、現実に直面してから動揺するより、事前にやれる事はできる限りやっておくべきですよね。
いろいろ勉強させていただきます。

ひろあさん、こんばんわ。
ごめんなさい。またまたサボッとしましって、全然気づきませんでした。
いやー、いろいろ想定外が多すぎて(笑)。

そう、ここは“現世” です。 今まで天国でのほほんとして暮らしてきました。
現世とはこんなものかも知れません。便・不便、そんなレベルじゃなく、この 数か月で様々な経験、思いをしました。
少し大人になれた様な…(自己満足)

こんにちは。
 大変ご無沙汰でした。 ポチットをもらいながらご返事が遅くなりました。
 
 お母様の事おっしゃる通り相手の立場になってお世話してあげればさいこうです。
 現実では簡単にはいきませんが今を大事にしてお世話されますと通じるかと思います。 自身ご自愛されてお世話よろしく。
   

田舎者さん、ご無沙汰しています。
コメントの返信遅くなってすみませんでした。
ずっとブログを休んでいて全く気付きませんでした。
なかなか、以前の様な呑気な記事をかけなくなってしまいました(笑)。
幸い母は、足が弱い以外は、認知症等の症状も無く元気なので、それだけでもありがたいです。
この町は車社会で、昼夜問わず一日中続く車の騒音と、荒れた感の景観に閉口していますが、母の健在中はがんばろうと……。

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